札幌駅前通地下広場(チ・カ・ホ)

札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)について

2011年3月12日の開通以降、チ・カ・ホは四季を通じて快適に通行できることから、夏期期間においても1日約6〜7万人(平日)が通行する都心の大動脈ともいえる歩行空間となりました。この通行量の多さを活かし、札幌の顔にふさわしい事業を展開するとともに、広場を利用する人にも理解していただけるように努めています。
本来、チ・カ・ホの総幅員は「道路」という位置づけですが、協定を結び、条例をかけて、一部を「広場」としました。これにより広場ではイベントが実施可能となり、にぎわいが生み出されています。また、チ・カ・ホとつながる沿道ビルとの間には「接続空間」が存在しています。チ・カ・ホとビルをシームレスにつなぐこの空間のおかげで、歩行者は地上と地下を行き来しやすく、店舗が生み出すにぎわいがチ・カ・ホヘ波及したり、逆にチ・カ・ホの歩行者が店舗へ流れたりと、様々なメリットがあります。このように、チ・カ・ホのにぎわいは自然発生的に生まれたものではなく、行政と民間が協力して整備したことで生まれたものなのです。

札幌駅前通地下広場

札幌駅前通地下歩行空間は地下鉄さっぽろ駅~大通駅までの全長520mにも及びます。
そこには市民が憩い・集えるように、場所によって様々に活用される「広場」が存在し、まち会社はその広場を活用した自主事業を行っています。

札幌駅前通地下歩行空間 全体図

札幌駅前通地下広場活用の取り組み

札幌駅前通地下歩行空間(以下「チ・カ・ホ」)は、札幌の玄関口である「札幌駅」と、古くからの商業地である「大通」をつなぐ地下空間です。チ・カ・ホの開通により札幌駅から北日本最大の歓楽街である「すすきの」まで地下通路が接続することで、各地区間の回遊性が向上しました。また、通路の両側および交差点下に広場空間(以下「広場」)を設けたことにより、新たな札幌の魅力を発信する重要な空間となっています。 単なる地下通路とならぬよう、道路としての制約がありながらも市民にとって利用しやすい仕組みをつくり、にぎわいが生みだされるように心がけています。 指定管理者として施設の効用を発揮するようなイベント、効果的PRを行うだけでなく、「公の施設」という性質から、その利用が営利目的に偏らないような管理運営を目指し、広場の4つの活用コンセプトを定めています。

  • 「札幌の顔」となる空間としての価値創造の推進とにぎわいの創出のために(ブランディング)

    • 札幌・北海道の魅力発信
    • 札幌独自の都市文化の創造
  • 様々なひと•もの•ことが主役となれる場の提供のために

    • 市民活動の促進
    • 人に優しいホスピタリティ空問の創出
    • 国際的な視点での交流促進
  • 札幌駅前通地下広場を起点とした新たなまちづくりシステムの構築のために

    • エリアマネジメントの推進
    • 活発な自主事業・地域活性化活動の実施
  • 効率的管理運営の推進のために

    • 創意工夫による効率的・効果的な事業運営と安定した施設運営
    • 効果的なプロモーション等による利用促進

また、貸出するだけでなく、広場の特徴を活かしたにぎわいを創出するイベントの企画 ・実施や広場利用者の利便性を考えた様々な自主事業を行っています。

利用者の利便性向上事業

  • (1)備品の貸出事業

    地下歩行空間内は通路であり安全上、夜間に物を設置した状態にすることはできないことから、複数日にまたがる利用者の利便性を向上することを目的として、弊社が貸し出すワゴンに収まるサイズ内で、利用者の持ち込み品をお預かりするサービスを行っています。
    また、お客様から要望の多い長テーブルに代わるものとして「バーチカウンター」「トドイタセット」をご用意し、「ステージ」「ハンガーラック」等の什器も貸出しています。

  • (2)ビッグイシューと連携した案内ブースの設置

    日頃より歩行者から、地下広場でのイベントや出店情報などを手軽に入手できる場所の設置要望があがっていました。この要望に応え、歩行者の利便性の向上を図るため、地下広場の案内ブースを設置しています。案内ブースの設置にあたっては、ビッグイシュー事務局と連携し、地下広場のイベント情報や地下歩行空間の道案内などの問合せに対応します。

賑わい創出/育成事業

  • (3)チ・カ・ホLIVE(北3条交差点広場)

    チ・カ・ホの利用者からも好評を得ているライブを札幌市内で活動している団体と協働で実施いたします。通常のコンサートでは味わえない演者との距離感や客席の配置、演者のトークやレクチャーなど、チ・カ・ホで行う無料コンサートならではの楽しみ方を提供しています。
    ・Sapporo Sound Square(主催:サッポロ・シティ・ジャズ実行委員会)

  • (4)北海道“みりょく”発信プロジェクト

    北海道の各地で行われている、旬の魅力あふれる取組を紹介する「北海道“みりょく”発信プロジェクト」を、季節ごとに計4回紹介しています。なお、このプロジェクトは札幌駅前通地下歩行空間を管理する北海道開発局札幌開発建設部との恊働により実施しています。

地下広場活用事業

  • (5)まちなかサロン事業(憩いの空間・接続空間)

    地下歩行空間は520mという長い空間であることから、椅子・テーブルを設置し行き交う人々が休み・憩うことが可能な空間づくり(まちなかサロン)を行っています。また接続空間(日本生命札幌ビル、敷島ビル、大通西4ビル、札幌三井JPビルディング、札幌フコク生命越山ビル、ヒューリックスクエア札幌)に椅子・テーブルを設置することで、人々が滞留し、憩い交流できる空間を創出しています。

  • (6)市民活動促進のためのパンフレットコーナー設置事業

    日頃まちづくり活動に馴染みのない人たちの活動への理解、参加、寄付等の協力の促進を目的に、当施設内に情報コーナーを設置しています。パンフレットラックやパネルの設置によるまちづくり活動団体のPRパンフレットやポスターを配架、掲示します。運営については、公益財団法人さっぽろ青少年女性活動協会と協定を結び、事業を実施していきます。

  • (7)チャリティーイベント等支援事業

    札幌駅前通地下歩行空間は東日本大震災の次の日にオープンしました。そのため当初から、募金活動やチャリティーイベントを行いたいとの希望が多くありましたが、条例上、募金活動は認められていなかったことから、被災地の復興支援を目的として広場を使用したい方に向け、開催される公共団体及び民間のチャリティーイベント、募金活動等を関係団体と協力して実施するために自主事業として整理しています。また法律で定められた募金活動についても、関係団体と協力して実施します。

  • (8)研修、修学旅行生の受け入れ事業

    修学旅行で札幌に訪れる学生たちの活動の一環としてそれぞれの地域の広報活動(観光PR等)に対して、場所の提供を行っています。また札幌駅前通地下歩行空間内の案内やイベント紹介も実施します。

  • (9)Sapporo City Wi-Fi運用事業

    モバイル端末によるインターネット利用が増加し、特に海外観光客からの無料Wi-Fi整備に対する需要は高まっています。当施設においても、札幌市で実施している「Sapporo City Wi-Fi」を導入し、運営しています。
    提供区域:【チ・カ・ホ内の北大通交差点広場、北2条交差点広場、北3条交差点広場周辺】【札幌市北3条広場(アカプラ)の駅前通側の一部】

  • (10)献血者呼び掛け計画

    1日に約6万人が通行する地下歩行空間において、通行人に呼び掛けを行うことにより多くの献血者を献血ルームに誘導することができ、北海道における輸血用血液製剤の安定確保に迅速かつ大きな効果が期待できることから、北海道赤十字血液センター大通献血ルームと連携し、大通西4ビル前にて呼び掛けを実施しています。

  • (11)緑化コンテナ設置事業

    積雪寒冷地及び日照の確保が難しい屋内空間でも実施可能な取組である室内緑化の普及啓発、及び室内緑化による心地よい滞在・滞留空間の創出を図るため、札幌市建設局みどりの推進部みどりの管理課と協力し、フェイクグリーンを活用した緑化コンテナの設置管理等を行っています。

札幌駅前通地下歩行空間の愛称

「札幌駅前通地下歩行空間」の愛称を開通1周年に合わせて一般公募し、応募総数890件のうち要件を満たした688件の中から、「チ・カ・ホ」に決定しました。
また、愛称に合わせて、市内在住のアートディレクター・鎌田順也氏が「歩こう」をデザインコンセプトにロゴを作成。地下歩行空間がまち歩きを楽しくする空間であることを願ってデザインされました。

チ・カ・ホ利用説明会について

販売・展示・企業プロモーションなど、チ・カ・ホでは毎日さまざまなイベントを開催しています
詳しくは詳細ページをご覧ください。