- 方向性I人々が活動する沿道空間の充実
- 方向性IIまちの価値を高める高質な都市機能の充実
空きビル活用で、
芸術文化の交流拠点づくり。
プロジェクトの目的
これからビル更新の時期を迎える駅前通にできる、空きビルや空きスペースの使い方を検討するプロジェクトが越山計画です。空きスペースをリノベーションし、様々な人が行き交う期間限定の「まちの交流の場」を運営しました。
成り立ち
空きビルでできることってなんだろう?
2013年2月、建築家・企画者・アーティストなど、趣旨に賛同してくださった方々と計画が始まりました。「空きビルを活用する」取り組みが各地で行われる中、限られた予算で他にない場を目指すために何度も会議を重ね、「まちの交流の場」を検討していきました。
DIYで一からつくる
半年間の期間限定運営であること、また今後の活用事例になるようにと、なるべくお金をかけず、自分たちでリノベーションを行うことを心がけました。空間のポイントとなる部分は、床と天井だろうと剥がすところからスタート。天井の素材が不明のため抜くのを断念し、ペンキを塗って明るくすることに。メンバーの声がけで学生もたくさん集まり、何の変哲もない普通の会議室があっという間に変化していきました。さらに壁を作って立て、展示やイベントに対応できるよう、シンプルでフレキシブルな空間作りを目指しました。もちろんイスやテーブルも手づくりです。
名前の由来
越山計画は越山元社長(*当時の有限会社越山ビルディングズ代表取締役社長・札幌駅前通まちづくり株式会社代表取締役社長)がいなければ成立しないプロジェクトでした。軸となる人や建物があって成立するこのプロジェクトは、人や場所の名前など象徴する言葉を頭につけ「◯◯計画」とし、取り組みがまちのいろいろなところに派生していくことをイメージしてつけたものです。実際にこの取り組みをみた三井不動産㈱から、スペースの運営を依頼され「テラス計画」が立ち上がりました。
開催実績
「つくる・まなぶ・であう」を目的に、主催事業として展覧会を4回、レクチャーやワークショップを18回開催するほか、50回程のレンタル利用やイベントがありました。
展覧会
2013年7月13日(土)
〜8月3日(土)
越山計画オープニング記念企画
ブックマーク展
2013年8月6日(火)
〜8月24日(土)
つつみ の ことわり 展 −伊勢貞丈「包之記」の研究−
山口信博+折形デザイン研究所
2013年9月17日(火)
〜10月12日(土)
ヘキガケイカク展 −大人も子どももお絵描きだ!−
2013年11月25日(月)
〜12月14日(土)
「ここはどこか、あるいは何か?」
主な取り組み
-
ギャラリー
月1回程度の展覧会を開催していました。オープニング企画の「ブックマーク展」や「ヘキガケイカク展」は、今でもテラス計画で続いている企画です。
-
レクチャー+ワークショップ
たくさんの方に気軽に利用していただくために設置したカフェでは、ランチ利用のほかワークショップやパーティも実施。空間をオープンにすることで、カフェに集う人やイベントに参加する人など、異なる目的で集まった人が偶然に出会い、新しいきっかけとなるように、フレキシブルな場づくりを心がけました。
-
カフェ
元気に働く人のために栄養管理士のスタッフが監修したごはんを500円で提供。お仕事や打合せなどにご利用いただけるように、コーヒーは250円とリーズナブルに設定。夜はお酒を用意して、パーティやイベントを開催しました。