- 方向性I人々が活動する沿道空間の充実
- 方向性IIまちの価値を高める高質な都市機能の充実
おしゃれで便利な、
チ・カ・ホだけの什器。
プロジェクトの目的
チ・カ・ホで行われるイベントでご利用頂く「貸出備品」の中には、オリジナルデザインの什器があります。利用者が使いやすくおしゃれな什器にするため、実際に利用者の声を取り入れながら、地元の職人さんに造ってもらいました。
オリジナルの什器の他にも、「ステージ」「シンプルハンガーラック」「カゴ台車」等の備品も利用者の声により導入しています。
主な取り組み
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トドイタセット
チ・カ・ホの運営課題として、展示デザインの向上があげられていました。そこで、チ・カ・ホ2周年フォーラムのゲストにお招きしたデザイナー小泉誠さんに、現地を見ていただいた上でデザインを依頼。制作にあたっては、当社からは「運びやすく使いやすいこと」という運営側の視点を伝え、小泉さんからは「北海道産の木材を使う」というコンセプトが打ち出されました。こだわりの逸品が完成したのは約半年後のこと。北海道産のトドマツを素材にしていることから、テーブルは「トドイタ」、収納兼展示台は「トドバコ」と小泉さんが命名しました。
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バーチカウンター
製作は、道産の木材を使用して人気の高い道内の家具メーカー「カンディハウス」に依頼。什器が重くなれば移動が困難で、軽ければ安定性に欠けます。この相反する要望を満たすために、試行錯誤を重ねながら検討が行われました。その結果「移動しやすく、自分たちで設置が可能なもの」に重点を絞ることにしました。
一番苦労したのは、脚の部分です。必要に応じて脚部分が伸縮できるようにしたかったものの、機能上の問題で断念。しかしこの時の試作品をもとに、BOXの高さの変更や蓋をつけ展示台としての利用も検討され、1年後に新たなカウンターが無事完成しました。白樺の素材を使っていることから、名前は「バーチカウンター」と名付けられました。 -
ワゴン
開通当初より貸し出していたスチール製のワゴンの老朽化に伴い、「まちのデザイン部」とともに2020年よりリニューアルのための検討を開始しました。デザイン性に加え、軽量化・安全性の向上を目指し、約3年ほどデザインの検討を重ねました。制作は、初代ワゴンを制作いただいた株式会社イチムラさんに依頼。利用者の声をきちんと反映するため、試作品を制作し1年間の検証を経て、2025年6月より貸出開始いたしました。
スタッフの声
チ・カ・ホの備品の豊富さは、他のまちなか広場に比べて群を抜いていますが、オリジナルの什器は特に褒めていただくことが多いです。個人の方でもおしゃれな什器で手軽に出店できるチ・カ・ホを目指し、備品の修繕や改良、ニーズに沿った什器の検討も弊社で行っています。