札幌駅前通協議会

開始年月
2005年

プロジェクトの目的

札幌駅前通協議会は、札幌駅前通地区のまちづくりの促進のために地区関係者が集い、課題事項の解消や事業の実施等について検討・協議することを目的として2005(平成17)年に設立されました。その後2008年には札幌駅前通北街区地区計画を提案し、決定に至りました。
その後協議会では、まちの将来像や目指すべき方向性を取りまとめた「札幌駅前通地区まちづくりビジョン」を2019年に策定し、そこに示された将来像の実現に向け、個別のルールを示した「札幌駅前通北街区地区まちづくりガイドライン」を策定しました。また2020年には札幌駅前通北街区地区計画の変更を提案するなど、各計画を一体的に運用しながら、魅力的な街並みの形成を推進しています。

 

目的:札幌駅前通地区のまちづくりの促進のため地区関係者が集い、課題事項の解消や事業の実施等について検討・協議することを目的とする。

設立:2005(平成17)年10月17日
活動範囲:JR札幌駅から大通公園にいたる駅前通の両側(西三丁目および西四丁目)とし、札幌駅前通北街区地区計画並びに、都市再生特別地区及び大通交流拠点地区計画北地区の範囲。(約12ha)

会員数:26社(2025年3月現在)

 

*札幌駅前通協議会は、札幌市都心における地区まちづくり推進要綱に基づく、地区まちづくり協議会に認定されています。また、札幌市景観条例施行規則第23条の9の規定に基づく、地域景観まちづくり団体に認定されています。

成り立ち

札幌駅前通地下歩行空間の整備と合わせ、札幌駅前通沿道の街並みのあり方について検討が進められ、都市計画提案制度により、2008年12月に、札幌のメインストリートとして魅力ある都心空間を創出することを目標として、「札幌駅前通北街区地区計画」が都市計画決定されています。その後2019年には札幌駅前通地区まちづくりビジョンを策定し、今後の地区での方針を定めています。

 

昨今の札幌都心部のまちづくりの動向を踏まえ、さらに国内外に対して魅力ある商業、業務、文化を発信する地区としていくために、沿道ビルの建替期を迎えている時期を契機として、札幌駅前通北街区地区の関係地権者による「札幌駅前通協議会」において、2019年6月に「札幌駅前通地区まちづくりビジョン」を策定し、札幌駅前通地区の目指すべき将来像を「国内外からの多様な人々の集積と交流により様々な活動・ビジネスが創出されるまち~イノベーションエリア~」としました。

 

札幌駅前通協議会内に設置した「都市再生部会」において2017年5月から2019年6月までに計20回の議論を行い、将来像を実現するため、地区計画を見直すことにより「都心における開発誘導方針」で定められた容積率緩和の評価項目を地区の開発に取り入れるとともに、地区計画に定めたルールを補完するものとして、「まちづくりガイドライン」及び「景観まちづくり指針」を策定し、関係者の協議によりこれらに準拠した開発を推進する体制がつくられました。

事業の成果

(1)  駅前通の価値を高める方策の検討(活性化・デザイン・地区計画の活用等)

・札幌駅前通北街区地区計画の提案(2008年、2020年)
地下歩行空間整備を契機とした将来の札幌駅前通の更なる発展のため地区計画を策定。提案にあたっては、平成19年度国土交通省「まちづくり計画策定担い手支援事業」に選定されている。2008年7月24日「札幌駅前通北街区地区計画」(案)を提出し、2008年12月3日都市計画決定される。その後、2020年に変更提案を行い、7月31日都市計画変更決定される。

 

・札幌駅前通地区まちづくりビジョン・札幌駅前通北街区地区まちづくりガイドライン策定
昨今の札幌都心部のまちづくりの動向を踏まえ、さらに国内外に対して魅力ある商業、業務、文化を発信する地区としていくために、沿道ビルの建替期を迎えているこの時期を契機として、2019年6月に「札幌駅前通地区まちづくりビジョン」を策定。地区計画に定めたルールを補完するものとして、「まちづくりガイドライン」及び「景観まちづくり指針」を策定し、関係者の協議によりこれらに準拠した開発を推進する体制がつくられました。

 

札幌駅前通地区まちづくりビジョン(2019年6月策定)(PDF )

札幌駅前通北街区地区まちづくりガイドライン(PDF)

札幌駅前通北街区地区景観まりづくり指針(PDF)

(2) 駅前通に関連する行政機関の施策についての協議

・「札幌駅前通北街区地区景観計画重点区域 街並みづくりの手引き」策定協力(2011年)
札幌市に協力し、景観法に基づく札幌市景観計画に定められた「景観計画重点区域」である北街区地区の内容、その実現のために配慮すべき事項と参考例をとりまとめました。

 

・札幌駅前通地区まちづくりガイドラインに基づく「開発検討委員会」の運営調整(2020年〜)
開発検討委員会は、札幌駅前通地区において、関係者の協議によるまちづくりを推進し、「札幌駅前通地区まちづくりビジョン」で掲げた札幌駅前通地区の将来像の実現に資する開発を誘導するために、事前相談、事前協議の場として設置しており、その事務局を担っています。

札幌駅前通北街区地区 開発検討委員会運用要項(PDF)

 

(3) 駅前通の魅力を高めるための事業の実施

・景観まちづくり活動の実施(2020年〜)
「afterコロナ、withコロナの札幌駅前通のまちづくり」をテーマに、ウェビナーを実施。

主な取り組み

開発検討委員会は、容積率の緩和にかかる評価をできるだけワンストップで行える事前審査の場としての役割と、
ビジョンやガイドラインで示された、地区計画に定められた数値基準など定量的な指標だけでは実現しきれない定性的な目標や基準への準拠・適合について議論して、地区の将来像の実現に寄与するという役割があります。

まち会社が担当している業務

事務局業務

スタッフの声

札幌駅前通地区の都市計画は地元の発意とそれを後押しする札幌市の制度があって成り立っているものです。2019年のまちづくりビジョン策定後、新たなルールに基づき開発が進み、事前協議も5件実施しています。各計画を一体的に運用しながら、魅力的なまちの形成に繋げていきたいです。