札幌駅前通地区防災協議会

開始年月
2015年3月24日(火)~
WEB / SNS

プロジェクトの目的

チ・カ・ホを核に接続するビル及び管理者である行政を会員、まち会社を事務局として発足。
相互に連携・協力し当地区の災害予防体制を作り、災害時には連絡・避難誘導を迅速的確に実施して、人命・財産の被害を軽減することを目的に活動中。
連絡設備やマニュアルの導入、定期訓練実施等、地域の安全向上を目指しています。

成り立ち

2015年2月10日、さっぽろ雪まつりの期間中、接続ビル地下飲食店で発生した火災により、チ・カ・ホに煙が流入し、全員避難、全館閉鎖する事案が発生したことを契機に、まち会社からの呼び掛けで発足。当時の接続ビル10棟と札幌市、北海道開発局を会員として発足し、呼び掛け人であるまち会社が事務局を務めることとなりました。

事業の成果

発足後、現地調査やアンケート調査で防災体制の把握と課題を抽出し、これを元に2016年3月「防災マニュアル」を作成。翌2017年3月にはチ・カ・ホ防災センターと各ビルを直結する「防災情報伝達システム」を導入、現在は、定期的な防災訓練や、防災研修も行っています。

【北海道胆振東部地震での経験】
2018年度からは、チ・カ・ホが災害時の一時滞在施設に指定されたため、帰宅困難者対策の策定を進めていました。ところが、9月6日に北海道胆振東部地震が発生し、ルールも何も整備されていない中、急遽チ・カ・ホが一時滞在施設として運用されることになりました。2019年2月には2度目の一時滞在施設運用があり、これらの経験から2019年度には「帰宅困難者対策の手引き」を作成、策定後は、「感染症対策」を加え改定を行っています。

主な取り組み

  • 防災情報伝達システムの機能チェックと機器操作習熟を兼ねた定期訓練を毎月実施しています。

  • 一時滞在施設マニュアルを図上訓練で実施し、問題点の洗い出しや見直しを行っています。また、研修会を実施、他地区の防災の取組みを学んでいます。

  • 災害時に充電機器や無料WiFiが使える支援スペースの設置に関する協定も、沿道企業であるKDDI株式会社北海道総支社と事務局であるまち会社との間で結ばれ、万が一に備えています。

スタッフの声

働いて、訪れて楽しい当地区も、安全・安心があればこそ。チ・カ・ホから札幌駅前通地区全体、そして札幌都心の防災活動へと広がりをつくっています。