まちづくりとアートの未来をつくる「札幌駅前通アワード」は「札幌駅前通」を中心に札幌を文化的で創造的なまちとして発信することを目的に誕生しました。
第1回札幌駅前通アワードは、赤れんが テラス5階にある「眺望ギャラリー テラス計画」の機能や空間を生かしたまちづくりのプランと、現代アートの作品展示プランの2部門で募集した結果、まちづくり部門のグランプリに選ばれた陳婕萱+五十嵐淳建築設計事務所の「多様なきっかけを生む、スタイロの丘をつくる」を5月17日からテラス計画で開催します。
テラス計画が持つ眺望機能を高め、人々が滞留するきっかけを与える点などが高く評価され、グランプリ受賞となりました。会期中は、初夏の陽光が心地よい季節となります。ぜひ、テラス計画へお立ち寄りください。
▼札幌駅前通アワードについて
https://www.sapporoekimae-management.jp/award/
▼「第1回 札幌駅前通アワード受賞作品」について
https://www.sapporoekimae-management.jp/award-winner/
第1回札幌駅前通アワードまちづくり部門グランプリ受賞展 陳婕萱+五十嵐淳建築設計事務所「多様なきっかけを生む、スタイロの丘をつくる」
5月中旬から6月下旬は札幌が最も素晴らしい季節になり、新緑が芽生え屋外へと人々の意識が移行する瞬間です。そこで最高の季節に、テラス計画の眺望テラスに多様なキッカケを生む人工的な丘を作ろうと考えました。
眺望テラスの問題点は、留まることができる居場所がないことです。ほとんどの人が道庁赤レンガをチラッと見て一瞬でその場を立ち去って行きます。そんな場所にキッカケを作ります。このスタイロの丘は登ることも座ることも寝ることもできます。ある人は珈琲を飲み、ある人は読書をするキッカケになります。またある人は丘に登り赤レンガを眺めるでしょう。
この土木工事に用いられる「スタイロブロック」を使用して作られるスタイロの丘は、客席のようなキッカケにもなります。そのキッカケのプログラム、例えば、演劇・演奏・レクチャー・シンポジウム・ワークショップなどのイベントを行う団体を公募し、会期中に多様な活動が展開されます。公募により選ばれたプログラムで、会期中に色々な使われ方をし、色々な人たちが眺望テラスを訪れます。
「キッカケのスタイロの丘」と「プログラム公募」。この2つによりテラス計画がよりパブリックな場となり、新たなコミュニティや活性化のキッカケになると考えた提案です。
展覧会概要
会 期|2019年5月17日(金)~6月30日(日)11:00 – 20:00
会 場|眺望ギャラリー テラス計画(札幌市中央区北2条西4丁目1赤れんが テラス5階)
入 場|無料
主 催|札幌駅前通まちづくり株式会社
企 画|陳婕萱+五十嵐淳建築設計事務所 http://jun-igarashi.com/(五十嵐淳建築設計事務所)
お問い合わせ先|札幌駅前通アワード事務局(一般社団法人PROJECTA)
Tel:011-211-4366(テラス計画内) Mail:terracekeikaku@gmail.com
<トーク&オープニングパーティ>
日 時|2019年5月17日(金)18:30~20:45
会 場|眺望ギャラリー テラス計画
登壇者|五十嵐淳(建築家)、酒井秀治(まちづくりプランナー/SS計画代表)、白鳥健志
(札幌駅前通まちづくり(株)代表取締役社長)、藤村龍至(建築家/東京藝術大学准教授/RFA主宰)
タイムスケジュール|
18:30 主催者挨拶
18:35 奨励賞3作品についての紹介と審査員コメント
18:50 審査員と五十嵐淳による「スタイロの丘」トークセッション
19:50 質疑応答
20:00 パーティ
受賞者プロフィール
五十嵐淳(建築家)
1970年 北海道生まれ。1997年 株式会社五十嵐淳建築設計事務所設立。2012年 オスロ建築大学客員教授など。著書・「五十嵐淳 / 状態の表示」(2010年、彰国社)、「五十嵐淳 / 状態の構築」(2011年、TOTO出版)。主な展覧会・2009年 五十嵐淳×松岡恭子 − 北海道と九州の若き建築家の交錯展 /デザインギャラリー1953 (東京・松屋銀座)、2011年 状態の構築 / TOTOギャラリー間 (東京・乃木坂)。主な受賞・第19回吉岡賞、大阪現代演劇祭仮設劇場コンペ最優秀賞、BARBARA CAPPOCHINビエンナーレ国際建築賞グランプリ、JCD優秀賞、グットデザイン賞、AR AWARDS2006、豊田市生涯学習センター逢妻交流館プロポーザルコンペ優秀賞、JIA新人賞 JIA環境建築賞優秀賞、北の聲アート賞奨励賞、ap賞、日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念奨学金受賞、北海道建築賞、日本建築学会賞(教育賞)など。
大阪現代演劇祭仮設劇場|2005
tea house|2006
陳婕萱(Chieh-Hsuan Chen)
1995年生まれ。2018年 香港大学 建築学士号取得。2017年 スイス連邦工科大学チューリッヒ校 訪問研究。主な展覧会に「Newsroom on the Road」(2018, OTOS Studio, 香港)、「Exchange, Medium, Observe」(2018, OTOS Studio, 香港)、「Bangkok Masque Mobile
Exhibition」(2016, Thomas Tsang Studio, タイ バンコク)。主な参加プロジェクトに、「Fabricator of Towers」(2018, 16th Venice Architecture Biennale Hong Kong Exhibition, ベネチア)など。
期間中「スタイロの丘」を活用するアイデアを募集します!
演劇・演奏・レクチャー・シンポジウム・ワークショップなど、ジャンルは問いません。入退場自由なオープンなものから入場料を徴収する企画まで、スタイロの丘を利用した様々なアイデアをお寄せください。みなさんからのワクワクするような楽しい「キッカケ(=プログラム)」をお待ちしています。
応募期間|2019年6月29日(土)まで
申込詳細|https://www.sapporoekimae-management.jp/award-190308/