公共空間の創造的活用を考えることを目的とした連続フォーラムの第5回は、「参加型アートはブームなの?90年代以降の試みから考えるアートとコミュニティー」と題し、広島市現代美術館チーフキュレーター神谷幸江さんをお迎えします。

今全国で展開されている参加型アートとは、一体どのようなものなのでしょうか。日本におけるリレーショナルアート(関係性の芸術)は、どのように始まりどのように発展しているのか。また難解とされていた現代表現が「参加型のアート」と認識されることで、役割を与えられ効果ばかりを求められるようになっているのではないかという疑問も含め、本来のアートの力、そしてこれからのアートとコミュニティーのあり方を見据えてお話していただきます。

 

【第5回】参加型アートはブームなの?90年代以降の試みから考えるアートとコミュニティー

[講演]神谷幸江氏(広島市現代美術館キュレーター)

[日時]2013318日(月)19:00

[入場]無料

[会場]札幌駅前通地下歩行空間/北3条交差点広場(西)

[主催]札幌駅前通まちづくり株式会社/011-211-6406

[後援]札幌市


 

 

神谷幸江:ニューミュージアム(ニューヨーク)アソシエイト・キュレータを経て2007年より現職。広島市現代美術館では「ヒロシマ賞」受賞の蔡國強、オノヨーコほか、小沢剛、高嶺格、サイモン・スターリング、ス・ドホら、アートの定義を広げる活動を続ける作家を取り上げる。現在、キュレーションを手がけた「Re:Quest1970年代以降の日本現代美術」展(ソウル大学校美術館)が開催中。共著に『Creamer-Contemporary Art in Culture』(Phaidon)がある。早稲田大学非常勤講師。

http://www.hiroshima-moca.jp

さっぽろの都心まちづくりを考える連続フォーラム 概要

さっぽろの都心まちづくりを考える連続フォーラム(全5回)

「公共空間とアート/デザイン」

 

 札幌駅前通まちづくり株式会社では、札幌駅前通地区と「札幌駅前通地下歩行空間」の活用マネージメントを実施しています。1日5万人以上が通行する「札幌駅前通地下歩行空間」は、地下通路(道路)に広場条例をかけて広場化している国内でも珍しい公共空間で、創造都市さっぽろの発信拠点として、数々のイベントが開催されています。そこは新しいかたちの「広場」として、大きな可能性を持っていると感じていますが、様々な考え方をもつ人が通りかかる公共空間では、はたしてどのような展示やイベントが求められているのでしょうか。またアートやデザインを取り入れることで、どのようにまちや人々が変化していくのでしょうか。

 このフォーラムは、まちや公共空間を使ってアートやデザインの企画や運営、イベントを行う各分野の専門家をお招きし「都市や公共空間におけるアート/デザインとの関わり」についてお話ししていただくことで、創造的な公共空間の活用を考えることを目的とします。


【第1回】松原正佳 氏(六角鬼丈計画工房・つながるーぷ制作者)HP 

      20121215日(土)15:00〜/北3条交差点広場(西)←終了しました

【第2回】住友文彦 氏(キュレーター)

      2013115日(火)18:30〜/北3条交差点広場(西)  ←終了しました

【第3回】ナデガタ インスタント パーティー(アーティストユニット) HP

      2013124日(木)19:00/北3条交差点広場(西) ←終了しました

【第4回】 mi-ri meter(デザイナーユニット)HP

      2013131日(木)19:00/北3条交差点広場(西)

【第5回】神谷幸江 氏(広島市現代美術館チーフキュレーター)

      2013318日(月)19:00/北3条交差点広場(西)

 

入場:無料

主催:札幌駅前通まちづくり株式会社 011-211-6406

後援:札幌市

※ 都合により変更になる場合がございます。


◎ 終了したフォーラム

 

【第4回】触れる都市計画 公共空間を楽しむヒント

     mi-ri meterデザインユニット


 公共空間の創造的活用を考えることを目的とした連続フォーラムの第4回目は、都市や公共空間に介入するプロダクトやフィールドワークを多数発表しているデザインユニット「mi-ri meter」の宮口明子氏、笠置秀紀氏をお迎えし、これまでに道路や公園などいわゆる公共空間で繰り広げてきたプロジェクトを通じて、公共空間を楽しむためのヒントについてお話いただきます。

  「公共空間をパーソナルな空間にしよう」という活動テーマのもと行われる様々なフィールドワークは、本当のプライベート空間とは違った出会いやつながりを 生みだしていることでしょう。見知らぬ人たちが多数存在する公共空間でのプロジェクトを通してどのようなコミュニケーションが創出できるのか、また「ま ち」を再認識させることができるのかを話し合います。

 

【第4回】触れる都市計画 公共空間を楽しむヒント

[講演]mi-ri meter(ミリメーター)

[日時]2013131日(木)19:00 /入場無料

[会場]札幌駅前通地下歩行空間/北3条交差点広場(西)

[主催・問い]札幌駅前通まちづくり株式会社 011-211-6406

    http://www.sapporoekimae-management.jp

[後援]札幌市

 

◎ mi-ri meter(ミリメーター)

2000年宮口明子、笠置秀紀によって活動開始。

ともに1998年日本大学芸術学部修了。

アーバンピクニックシリーズなど都市と関わるプロジェクトを多数発表。

ミクロな視点と横断的な戦術で都市を内側からデザインするプロジェクトを実践している。

主なプロジェクトに「MADRIX」「コインキャンピング テントス24」「public party kit」「街フォント」など。

 

【第3回】「パブリックでのアートの現在地」

       Nadegata Instant Party(アーティストユニット)


 公共空間の創造的活用を考えることを目的とした連続フォーラムの第3回は、国内外で大活躍中のアーティストユニットNadegata Instant Partyから中崎透氏と山城大督氏をお迎えして「パブリックでのアートの現在地」についてお話いただきます。

 第1部では現在500m美術館で開催中のソロプロジェクト「The Wall Street Diary」をはじめ、今までの制作活動をご紹介いただき、第2部ではNPO法人S-AIRから柴田尚氏、高橋喜代史氏も参加してパネルディスカッションを行います。

 2000年代以降人々のパブリックに対する感覚や対応が変化していくなか、国内におけるアートの動向として、市民を巻き込む参加型(ワークショップ型)の作品が増えています。街中に作品を設置するだけでなく、体験を共有する新たなアートの展開として、500m美術館での展示も40名を超える市民ボランティアスタッフとの共同制作を行いました。今回、札幌で3週間の滞在制作を行うなか生まれた作品や関係性、Nadegata Instant Partyが見た札幌の独自性や可能性など、アートを通してみえてくるパブリックの変化について話していきます。

 

[日時]2013124日(木)19:00

    1部:アーティストトーク/Nadegata Instant Party(中崎透氏+山城大督氏)

    2部:パネルディスカッション/Nadegata Instant Party× NPO法人S-AIR 柴田尚氏+高橋喜代史氏

[会場]札幌駅前通地下歩行空間/北3条交差点広場(西)

[主催]札幌駅前通まちづくり株式会社

[後援]札幌市

[協力]500m美術館企画委員会

[問い]札幌駅前通まちづくり株式会社 011-211-6406

URLhttp://www.sapporoekimae-management.jp

 

◎Nadegata Instant Party(ナデガタ インスタント パーティ)

アーティスト中崎透と山城大督、 アートマネージメントに携わる野田智子によるアーティスト・ユニット。プロジェクトを実施する場所や状況に応じ最適な「口実」を立ち上げる事から制作を始め、インスタレーション、イベントなどに人々を巻き込み「口実」によって「現実」が変化するプロセスそのものを作品として展開する。


 

【第2回】現代アートが社会に問いかけるものってなに?

     ―国際芸術祭の必要性―


 第2回目は、別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界2012」や、あいちトリエンナーレ2013のキュレーターとして活躍する住友文彦氏をお迎えし、各地で行われている国際芸術祭の動向を中心に、「現代アート」が同時代に投げかけていることは何かをお話していただきます。今なぜ国際芸術祭は必要とされ、開催することで地域にどのような可能性が生まれるのか、2014年に国際芸術祭を開催する札幌で、わたしたちがどのように関わり、まちを面白くしていくことができるのか、考える機会になればと思います。


講演:住友文彦氏(あいちトリエンナーレ2013キュレーターなど)

日時:2013115日(火)18:30

場所:札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)北3条交差点広場(西)

入場:無料

主催:札幌駅前通まちづくり株式会社 011-211-6406

後援:札幌市


 

すみともふみひこ:1971年生まれ。現在は別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界2012」、あいちトリエンナーレ2013のキュレーターのほか、前橋市の新しい美術館計画の学芸員。東京大学等で非常勤講師を務める。東京都現代美術館などに勤務したほか、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウの設立メンバー。


 【第1回】「つながるーぷとひろば」六角鬼丈建築工房 松原正佳 氏 

 

 「つながるーぷ」を用いて、各地の公共施設や公園でイベントを実施する松原さんをお招きし、各地の事例を紹介してもらい、創造力や新たなコミュニケーションを誘発するしくみなどについてお話いただきます。



◎日時:【講演】20121215日(土) 15:00〜

    【つながるーぷで遊ぼう】1215日(土)13:00-18:0016日(日)10:00-17:00

◎場所:札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)北3条交差点広場(西)

◎入場:無料

 「つながるーぷ」とは・・・

柔らかな円形のパーツからなる新しい遊具です。大きさは5種類、色は6種類あります。パーツ同士は、ファスナーを使って自在に繋げる ことができるので、数を増やして、どこまでも長く・広く・大きく・高く・独特な空間をつくることができます。決まった形やパターンがないので、室内でも野外でも、その時々の場所や条件によって、新しい遊びが生まれます。

 

 

松原正佳:1985年愛知県生まれ。2009年東京芸術大学大学院建築専攻修士課程修了後、六角鬼丈計画工房に勤める。仕事の傍ら、大学院在籍時に制作した遊具「つながるーぷ」を様々な場所に展開しながら、ひととものとまちについて考える。

◎昨年の取り組みはこちらをご覧ください。